旅行計画に余白を入れる方法|移動・休憩・食事を軽く見ない

前回の記事では、地図にプロットした場所を、どのように旅程へ落とし込むかについて書きました。

必ず行く場所。
天気が良い日に優先する場所。
時間があれば寄る場所。
今回は無理に入れない場所。

このように分けることで、すべてを回ろうとする旅から少し離れられます。

ただ、行き先を整理しただけでは、まだ旅程は完成しません。

次に考えるべきなのは、1日の中にどれだけ余白を残すかです。

旅行の予定を立てるとき、多くの人は観光地と移動時間を中心に考えます。

何時にホテルを出る。
何時に目的地へ着く。
そこで1時間見る。
次の場所へ移動する。
夕方には別の観光地へ行く。

一見すると、きれいにまとまった旅程に見えます。

しかし、実際の旅行では、予定表に書かれていない時間が必ず発生します。

駅で迷う時間。
駐車場を探す時間。
荷物を整理する時間。
トイレに行く時間。
飲み物を買う時間。
少し座って休む時間。
思ったより食事に時間がかかること。
景色が良くて、予定より長く立ち止まること。

こうした時間を入れずに予定を組むと、旅はすぐに窮屈になります。

私は、旅行計画において大切なのは、予定をきれいに埋めることではなく、予定と予定の間に余白を残すことだと考えています。

余白は、何もしない無駄な時間ではありません。

移動が遅れたときに焦らないための時間です。
疲れたときに立て直すための時間です。
予定外の景色や出会いに少し足を止めるための時間です。
そして、旅先で自分の感覚を失わないための時間です。

この記事では、旅行計画に余白を入れるために、筆者が実際に意識している移動・休憩・食事の考え方をまとめます。

移動時間をGoogleマップ通りに考えない

旅行計画に余白を入れるうえで、まず大切なのは、移動時間をGoogleマップ通りに考えすぎないことです。

Googleマップに表示される移動時間は、とても便利です。

車で何分かかるのか。
電車やバスでどのくらいかかるのか。
今の交通状況では、どのルートが早いのか。

こうした情報をすぐに確認できるので、旅行計画には欠かせないものだと思います。

ただし、そこに表示される時間は、あくまで目安です。

道路状況、信号、渋滞、駐車場の場所、乗り換え、道に迷う時間、その日の天気や混雑によって、実際の移動時間は変わります。

ここまでは、多くの方が分かっていると思います。

「1時間と表示されたら、1時間15分で考えている」
「少し余裕を見て計画している」

そういう方も多いでしょう。

もちろん、それは大切です。

ただ、私がここで言いたいのは、単にGoogleマップの時間に15分足しましょう、という話ではありません。

それはあくまで、予定通りにこなすための調整時間です。

私が考える余白とは、少し違います。

例えば、Googleマップで1時間と表示されている移動を、1時間15分で予定に入れたとします。

実際には1時間で着いた。

すると、予定より15分早く着いたことになります。

普通に考えれば、その15分は余裕です。

しかし、もともとの頭の中が「スケジュール通りに進めたい」という状態になっていると、その15分でさえ、どこか落ち着かない時間になることがあります。

早く着いたから次へ行くのか。
予定より早いけれど、ここで待つのか。
この15分をどう使うのか。

そう考え始めると、旅先にいるのに、常に予定表を調整している感覚になります。

私は、それが少しもったいないと思っています。

旅行は、スケジュールを正確にコントロールするために行くものではありません。

もちろん、予定通りに進む方が楽な場面はあります。
飛行機や列車、チェックイン、予約している食事など、時間を守るべき予定もあります。

ただ、すべての時間を細かく管理しようとすると、旅先で感じるべきものに使う余裕が減ってしまいます。

景色を見る。
空気を感じる。
道中の雰囲気を楽しむ。
思ったより良い場所で少し立ち止まる。
疲れたら、無理せず休む。

本来そこに使いたい感覚が、スケジュールを調整することに奪われてしまうことがあります。

だから私は、移動時間を細かく管理しすぎないようにしています。

「移動は1時間15分」
「滞在は30分」
「次の場所には14時10分に到着」

このように、すべてを細かく決める必要はないと思っています。

もちろん、移動時間をまったく見ないわけではありません。

大切なのは、正確な時間を当てることではなく、場所と場所の距離感をつかむことです。

例えば、新千歳空港から登別温泉へ向かう日に、途中で富良野まで寄ろうとすると、1日ではかなり厳しくなります。

地図で見ると同じ北海道でも、実際には距離があります。

こうした無理な組み方を避けるために、移動時間を確認することは必要です。

つまり、Googleマップは予定を分単位で固定するために使うのではなく、距離感をつかむために使う。

私はそのくらいの使い方が、旅行にはちょうど良いと考えています。

大まかに移動時間を見て、無理がないかを確認する。
宿泊地へ向かう流れから大きく外れていないかを見る。
天気や体調によって、どこまで行けるかを想像する。

そのうえで、当日は少し余白を持って動く。

これが、私にとっての旅行計画です。

スケジュールをきれいに組むことよりも、旅先で感じる余裕を残すこと。

移動時間を見る目的も、そこにあると思っています。

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