有名観光地に行かない選択|自分の旅を他人目線で決めない

海外旅行の計画を立てていると、有名な観光地を予定に入れたくなることがあります。

せっかくパリへ行くなら、エッフェル塔は見ておきたい。
ローマへ行くなら、コロッセオへ行きたい。
ニューヨークへ行くなら、タイムズスクエアは外せない。
京都へ行くなら、金閣や清水寺は見ておきたい。

もちろん、それが本当に行きたい場所なら、行けばいいと思います。

有名な場所には、有名になるだけの理由があります。
歴史、景色、建築、空気感、知名度。
実際に行ってみることで、写真や映像では分からなかった良さに気づくこともあります。

ただ、私は有名だからという理由だけで、すべてを予定に入れる必要はないと思っています。

その場所に本当に興味があるのか。
自分の時間を使ってでも見たいものなのか。
混雑や移動の負担を受け入れてでも行きたい場所なのか。
行ったあとに、自分の記憶として残りそうなのか。

ここを一度考えた方がいいです。

「みんなが行っているから」
「ランキングに載っているから」
「行かなかったらもったいない気がするから」
「あとで人に話せないから」

そういう理由だけで予定に入れると、旅は少しずつ他人目線になっていきます。

有名観光地に行かないことは、旅行を損することではありません。

自分が本当に見たいものに時間を使うための選択です。

この記事では、有名観光地を予定から外すことについて、私なりの考え方をまとめます。

有名観光地を外すのが不安になる理由

有名な場所へ行かなかったことより、本当に見たかったものを見逃したことの方が、あとから後悔しやすいと思っています。

とはいえ、有名な場所を外すことに不安を感じる方もいると思います。

行かなかったら損をした気がする。
せっかくそこまで行ったのにもったいない。
周りに話せない。
旅行から帰ってきたあとに、「そこへ行かなかったの?」と言われそう。

こうした不安は、かなり現実的です。

例えば会社員の方であれば、数日間の年休を使って海外旅行へ行くこともあると思います。

そのときに、会社で「パリに行ってきます」と話していれば、帰国後に、

「エッフェル塔には行った?」

と聞かれることは、ある程度想像できます。

そうなると、その会話から逆算して、

「話のネタになるから、とりあえず行っておこう」

と考えることもあるでしょう。

確かに、有名観光地は話のネタになります。

ただ、少し冷静に考えると、そのように聞いてくる人の多くは、実際にはその場所へ行ったことがない人かもしれません。

行ったことがある人であれば、むしろ有名場所以外の話に興味を持つこともあります。

どのエリアに泊まったのか。
どんな道を歩いたのか。
何を食べたのか。
観光地ではない場所で、何が印象に残ったのか。

そういう話の方が、その人にとっては面白いかもしれません。

もちろん、有名観光地の話が好きな人もいます。

分かりやすいですし、写真を見せれば伝わりやすいです。

ただ、他人にどう思われるかを基準にして旅程を組むと、どうしても自分の旅ではなくなっていきます。

「みんなが行っているから」
「ランキングに載っているから」
「行かなかったら変に思われそうだから」
「話を合わせるために行っておこう」

こうした理由だけで予定を入れていくと、旅は少しずつ他人目線になります。

話のネタのためだけに行く必要はない

もちろん、旅行の話を周りとすることは悪いことではありません。

話のネタとして有名な場所へ行くのも、一つの楽しみ方です。

ただ、無理に合わせるためだけに行く必要はないと思っています。

もし、その場所に本当はあまり興味がない。
混雑していて疲れることも分かっている。
移動にかなり時間がかかる。
それでも、帰ってから人に聞かれたときのために行く。

そうであれば、一度立ち止まって考えた方がいいです。

その旅は、誰のための旅なのか。

自分のための旅なのか。
それとも、帰国後に誰かへ説明するための旅なのか。

少し強い言い方になりますが、無理に話を合わせるためだけの関係性なら、それはその程度の距離感の関係なのかもしれません。

もちろん、社会の中で人付き合いは必要です。

職場での会話もあります。
友人との雑談もあります。
周りに合わせる場面もあるでしょう。

それをすべて否定するつもりはありません。

ただ、旅行まで他人の期待に合わせすぎる必要はないと思っています。

まずは自分のための旅です。

自分の時間を使い、自分のお金を使い、自分の体力を使って行く旅行です。

そこで自分が満足できていなければ、他人に話せるネタが増えても、心の中にはあまり残らないかもしれません。

「みんなが行っているから」を疑ってみる

有名観光地を予定に入れる理由として、

「みんなが行っているから」

というものがあります。

この言葉の奥には、少し不安があるのだと思います。

自分だけ行かなかったら、仲間外れになるのではないか。
普通の旅行をしていないと思われるのではないか。
せっかくそこまで行ったのに、変わった人だと思われるのではないか。

そういう気持ちが、予定を増やしていきます。

ランキングに載っているから行く、という理由も似ています。

ランキング上位なら外れが少なそう。
せっかく行くなら失敗したくない。
多くの人が良いと言っているなら、自分も楽しめるはず。

そう考えるのは自然です。

ただ、ランキングはあくまで他人の評価です。

そして、観光地の紹介やランキングには、広告や集客の要素もあります。

もちろん、ランキング上位の場所が悪いわけではありません。

有名になるだけの理由がある場所も多いです。

ただ、それが自分にとって本当に行きたい場所かどうかは、別の話です。

他人の評価を参考にすることは良いです。

でも、他人の評価に旅を決めてもらう必要はありません。

行きたい場所が有名観光地なら、遠慮なく行けばいい

ここで誤解してほしくないのは、有名観光地に行くこと自体を否定しているわけではないということです。

自分が本当に行きたい場所が、たまたま有名観光地であることもあります。

エッフェル塔を見たい。
コロッセオを歩きたい。
清水寺へ行きたい。
金閣を見たい。
ルーブル美術館へ行きたい。

それが自分の本音なら、遠慮なく行けばいいと思います。

有名だから避ける必要もありません。

大切なのは、有名かどうかではなく、自分が本当に行きたいかどうかです。

有名だから行くのか。
それとも、自分が見たいから行くのか。

ここには大きな違いがあります。

自分に正直な旅にしていく

旅は、もっと広い視野で考えていいと思っています。

ランキングに従うだけでもなく、誰かに話すためだけでもなく、みんなが行く場所をなぞるだけでもない。

自分が何を見たいのか。
どんな時間を過ごしたいのか。
どこで立ち止まりたいのか。
何に心が動くのか。

そこに正直になっていいと思います。

もし、まだ自分の旅の方向性が定まっていないなら、現地で自分の五感に頼って動いてみるのも良い方法です。

街を歩いていて気になった路地に入る。
人が少ない場所で少し立ち止まる。
予定にはなかった店に入る。
有名ではないけれど、なぜか気になる場所へ行く。

そういう小さな選択の中に、自分に合った旅の形が見えてくることがあります。

有名観光地へ行くことも、行かないことも、どちらも正解になり得ます。

大切なのは、他人にどう見えるかではなく、自分が納得して選んでいるかどうかです。

その選択を積み重ねていくことで、旅は少しずつ自分のものになっていくと思います。

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