長時間フライトで疲れにくくする準備|到着後に体力を残すための考え方
海外旅行では、目的地に着く前から疲れが始まっています。
特に長時間フライトでは、ただ座っているだけのように見えて、体には少しずつ負担がたまっています。
狭い座席。
乾燥した機内。
眠りにくい姿勢。
時差。
食事のタイミング。
到着後の入国審査やホテルまでの移動。
こうしたものが重なると、現地に着いた時点で、すでにかなり体力を使っていることがあります。
それでも、せっかく海外に来たのだから、到着した日から動きたいと思う方も多いと思います。
もちろん、その気持ちは分かります。
ただ、私は長時間フライトの後に無理をしすぎると、旅全体の疲れ方が変わってしまうと考えています。
到着日に体力が残っていないと、空港から市内への移動だけでも余裕がなくなります。
ホテルに着く前に疲れ切ってしまうこともあります。
翌日以降の予定にも影響が出ます。
だからこそ、長時間フライトは「ただ耐える時間」ではなく、到着後の旅を崩さないために整える時間だと思っています。
この記事では、長時間フライトで疲れにくくするために、筆者が意識している準備と考え方をまとめます。
フライトの出発時間と到着時間を軽く見ない
長時間フライトで疲れにくくするために、まず大切なのは、フライトの出発時間と到着時間です。
機内で何時間過ごすのか。
現地に何時に到着するのか。
到着後、そのまま1日動く必要があるのか。
それとも、到着後は半日だけ動けばよいのか。
この違いによって、機内でどのくらい寝るべきか、到着後にどのように動くべきかが変わります。
例えば、東京からロサンゼルスへ行く場合で考えてみます。
以下は、東京・羽田空港からロサンゼルス国際空港への直行便を想定した例です。
| 便 | 出発 | 到着 | 飛行時間 | 到着後の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アメリカン航空 AA170 | 11:55 羽田発 | 6:25 ロサンゼルス着 | 約10時間30分 | 早朝到着。到着日を丸一日使える |
| アメリカン航空 AA26 | 19:45 羽田発 | 14:15 ロサンゼルス着 | 約10時間30分 | 昼過ぎ到着。到着日は半日程度 |
東京とロサンゼルスの時差は大きく、日本から向かう場合は、体感としてかなり時間が戻るような感覚になります。
ここで大切なのは、単に「直行便で早く着くか」ではありません。
到着した時間に、自分の体がどのような状態になっているかです。
早朝到着便は、機内で眠れるかが重要
まず、11:55に羽田を出発して、6:25にロサンゼルスへ到着する便を考えてみます。
現地には早朝に到着します。
到着日を丸一日使えるので、一見するとかなり便利な便です。
朝に着いて、入国審査を終え、市内へ移動し、ホテルに荷物を預ければ、そのまま観光や食事に出ることもできます。
ただし、この便には注意点があります。
日本を出るのは昼です。
そこから約10時間半のフライトを経て、ロサンゼルスには朝6時台に到着します。
つまり、機内であまり眠れなかった場合、到着後はかなり長い一日になります。
朝は気分が高まって動けるかもしれません。
しかし、昼頃から強い眠気が来る可能性があります。
夕方にはかなり疲れてしまうかもしれません。
この便を選ぶなら、機内である程度眠れる環境を作ることが大切です。
ネックピロー、アイマスク、耳栓、上着、座席の選び方。
あるいは、搭乗前から少し眠れる状態に整えておくこと。
こうした準備が、到着日の過ごし方に大きく影響します。
昼過ぎ到着便は、無理に寝すぎない方が楽な場合もある
次に、19:45に羽田を出発して、14:15にロサンゼルスへ到着する便を考えてみます。
こちらは夜に日本を出発し、ロサンゼルスには昼過ぎに到着します。
夜出発なので、機内では眠りやすそうに感じます。
ただし、ここでも考えるべきなのは、到着後の時間です。
到着が昼過ぎであれば、その日は残り半日程度です。
入国審査、市内への移動、ホテルのチェックインを考えると、本格的に動ける時間はそれほど長くありません。
この場合、機内でしっかり寝すぎると、現地の夜になっても目が冴えてしまうことがあります。
もちろん、疲れが強い場合は寝た方が良いです。
ただ、到着後に現地時間へ合わせることを考えるなら、「少し寝たな」くらいで留めた方が、夜に自然に眠りやすい場合もあります。
つまり、同じ10時間半のフライトでも、到着時間によって機内での過ごし方は変わります。
フライト選びも時差ボケ対策の一部
このように、長時間フライトでは、出発時間と到着時間がとても重要です。
早朝に到着する便なら、機内で眠れるかどうかが到着日の体力に直結します。
昼過ぎに到着する便なら、機内で寝すぎないことが現地時間への調整につながる場合もあります。
もちろん、路線によっては便を選べないこともあります。
直行便が少ない路線。
乗り継ぎが必要な路線。
仕事や休みの都合で、選べる便が限られる場合。
そういうときは仕方ありません。
ただ、もし複数の便から選べるなら、私は単に価格や到着の早さだけでなく、到着後の体調まで含めて考えた方が良いと思っています。
エコノミークラスでもよく眠れる人もいます。
反対に、どれだけ準備しても機内ではほとんど眠れない人もいます。
これは体質や慣れもあるので、簡単には変えられません。
だからこそ、自分が機内で眠れるタイプなのか、眠れないタイプなのかを知ったうえで、フライトを選ぶことが大切です。
安い便には理由があることもある
航空券を探していると、少し不便な時間の便が安く出ていることがあります。
早朝着。
深夜発。
乗り継ぎ時間が長い。
現地到着後の動きが難しい時間帯。
こうした便は、価格だけを見ると魅力的です。
もちろん、予算は大切です。
航空券の差額が大きければ、安い便を選ぶのも自然な判断です。
ただ、差額がわずかであれば、私は体調を優先して便を選ぶ価値は十分にあると考えています。
旅行中にベストに近い体調で動けること。
到着日に無理なく市内へ移動できること。
翌日以降に疲れを残しにくいこと。
これらは、旅全体の満足度に大きく関わります。
安い便を選ぶこと自体が悪いわけではありません。
ただ、その便を選んだ場合に、到着後の体力や時差ボケにどう影響するのかは考えておいた方が良いです。
フライト選びは、旅の始まりではなく、旅全体の体調を左右する準備の一部だと思っています。
次の記事では、安い便や不便な時間帯の便を選んだ場合に、どのように到着日を崩さないようにするかを整理していきます。