安い航空券を選んだときの注意点|到着日を崩さないための考え方

前回の記事では、長時間フライトで疲れにくくするためには、出発時間と到着時間を軽く見ないことが大切だと書きました。

同じ東京からロサンゼルスへの直行便でも、出発時間と到着時間によって、到着日の過ごし方は大きく変わります。

例として、羽田空港からロサンゼルス国際空港へ向かう直行便を比較してみます。

便出発到着飛行時間到着後の特徴
アメリカン航空 AA17011:55 羽田発6:25 ロサンゼルス着約10時間30分早朝到着。到着日を丸一日使える
アメリカン航空 AA2619:45 羽田発14:15 ロサンゼルス着約10時間30分昼過ぎ到着。到着日は半日程度

この例では、昼に羽田を出発して早朝にロサンゼルスへ到着する便の方が、価格が安いことがあります。

理由はいくつか考えられます。

多くの会社員にとっては、仕事を終えたあとに夜出発する便の方が使いやすいです。
夜に羽田を出発できれば、出発日の午前中や午後を仕事に使うこともできます。

一方で、昼発の便は、有給を取ったとしても午前中が中途半端に空きやすく、スケジュール的に避けられることがあります。

ただ、地方在住の方にとっては、少し見方が変わります。

早朝に地方空港を出発し、10時頃に羽田へ到着できるなら、11:55発の国際線に乗り継ぐ流れは悪くありません。

つまり、同じ昼発の便でも、東京近郊の人にとっては使いにくく、地方在住者にとっては使いやすい場合があります。

早朝到着便は、到着後に1日動けるとは限らない

ここで本題です。

昼に羽田を出発する便を選ぶと、ロサンゼルスには早朝に到着します。

早朝到着のメリットは、到着日を丸一日使えることです。

朝に空港へ着き、入国審査を終え、市内へ移動すれば、その日を観光や食事に使うことができます。

一見すると、とても効率の良い便に見えます。

ただし、それはあくまで、機内である程度眠れていることが前提です。

羽田を出発するのは昼です。

日本時間で考えると、まだ眠くない時間帯です。
普段通り朝に起きて、そのまま昼の便に乗ると、機内で無理に寝ようとしても、なかなか眠れないことがあります。

そして、あまり眠れないままロサンゼルスへ到着すると、現地時間ではまだ朝です。

到着直後は、旅行の高揚感で動けるかもしれません。

しかし、昼頃になると強い眠気が来る可能性があります。
そのまま無理に動くと、夕方にはかなり疲れてしまうこともあります。

早朝到着便は、到着日を長く使える便です。

ただし、体力が残っていなければ、その長さが負担になることもあります。

早朝到着後に仮眠場所を確保する難しさ

それなら、到着後すぐにホテルへ行って、仮眠を取ればよいのではないか。

そう考える方もいると思います。

たしかに、機内であまり眠れない前提なら、早朝に到着して、ホテルで少し休む方がその日の活動はしやすくなります。

ただ、ここにも問題があります。

早朝に通常チェックインできるホテルは多くありません。

高級ホテルや、ホテルの上級会員であれば、部屋の空き状況によって柔軟に対応してもらえることもあります。

しかし、一般的にはチェックイン時間は午後です。

確実に早朝から部屋を使いたいなら、前泊扱いで1泊分を追加するか、デイユースを予約する必要があります。

そうなると、ホテル代が別途かかります。

せっかく安い航空券を選んでも、仮眠のためにホテル代が上乗せされるなら、結果的にあまり安くならないことがあります。

もちろん、空港のベンチやラウンジで休むこともできなくはありません。

ただ、安心して眠れる環境とは言いにくいです。
荷物の管理も必要ですし、体がしっかり回復するとは限りません。

つまり、安い早朝到着便を選ぶ場合は、航空券代だけでなく、到着後に休む場所まで含めて考える必要があります。

昼発・早朝着の便を活かすなら、出発当日の起床時間を調整する

では、このような昼発・早朝着の便は避けた方がいいのでしょうか。

私は、必ずしもそうは思いません。

ただし、この便を選ぶなら、出発当日の過ごし方を少し工夫した方が良いと考えています。

その一つが、出発当日の起床時間を早めることです。

いつも朝6時に起きる人が、普段通りに起きて昼の便に乗ると、機内に入った時点ではまだそれほど眠くないかもしれません。

そこで、出発当日はあえて早めに起きる。

例えば、かなり極端な例ですが、1時や2時に起きておくと、昼のフライト中には眠気が来やすくなります。

もちろん、これは誰にでも合う方法ではありません。

体調を崩しやすい方や、睡眠不足に弱い方は無理をしない方がいいです。

ただ、機内である程度眠りたい場合、出発前から睡眠リズムを少し現地時間に寄せておくという考え方は有効だと思います。

現地時間から逆算して考える

ここで大切なのは、現地時間を見据えて睡眠リズムを考えることです。

例えば、日本時間の午前1時に起きたとします。

ロサンゼルスとの時差を考えると、現地時間では前日の朝に近い時間帯です。

日本ではかなり早い起床ですが、ロサンゼルス時間に体を寄せるという意味では、少し遅めの朝を始めるような感覚になります。

一方で、いつも通り日本時間の朝6時に起きた場合、ロサンゼルス時間では昼過ぎに近い感覚になります。

このズレが大きいほど、現地到着後に体のリズムが合いにくくなります。

いわゆる時差ボケは、この睡眠リズムと現地時間のズレによって起こりやすくなります。

だからこそ、フライト当日だけでも、少し現地時間を意識して動くことが大切です。

安い便を選ぶなら、体調管理もセットで考える

安い航空券を選ぶこと自体は悪いことではありません。

航空券代を抑えられれば、その分をホテルや食事、現地での体験に回すことができます。

ただ、安い便には理由があることもあります。

出発時間が使いにくい。
到着時間が早すぎる。
到着後に休みにくい。
機内で眠りにくい時間帯になる。

こうした条件が重なると、航空券代は安くても、到着日の体力を大きく使うことがあります。

だから私は、安い便を選ぶときほど、到着後の動き方を先に考えるようにしています。

機内で眠れるように、出発当日の起床時間を調整する。
到着後に無理な予定を入れない。
ホテルに荷物を預けられるか確認しておく。
仮眠場所をどうするか考えておく。
昼過ぎに強い眠気が来る前提で、予定を軽くしておく。

このように考えておくだけで、早朝到着便の負担はかなり変わります。

フライトを選ぶことは、単に移動手段を選ぶことではありません。

到着日の体調をどう作るかを選ぶことでもあります。

次の記事では、安い便や不便な時間帯の便を選んだときに、到着日を崩さないための具体的な過ごし方について整理していきます。

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