荷物を制する者は旅行を制する
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、旅行中の快適さは、かなりの部分が荷物で決まります。
旅行が好きな人は多いと思います。
でも、その旅行のために「何を持っていくか」を細かく考えること自体が好きな人は、そこまで多くないかもしれません。
あくまでも目的は、旅行に行くことです。
持ち物は、その旅を邪魔しなければ十分です。
旅行中に困らない。
でも、できるだけ荷物は軽くする。
これが一番バランスの良い考え方だと思います。
リュックが重くなることを好む人は、あまりいないはずです。
空港、駅、階段、街歩き、ホテルまでの移動。荷物が重いだけで、旅の疲れはかなり増えます。
だからこそ、持ち物は「増やす」よりも、いかに減らすかが大事になります。
この記事では、次の5つに分けて、旅行の荷物をどう整理するか考えていきます。
- 着替えは何着まで?
- スキンケア用品などはどうする?
- 財布は必要?
- ガジェットはどこまで持つ?
- リュックの大きさはどれくらい?
結論:荷物は「不安」で増える
まず最初に、荷物が増える理由を整理します。
多くの場合、荷物は「必要だから」増えるのではなく、不安だから増えます。
「念のために持っていこう」
「使うかもしれない」
「ないと困るかもしれない」
この積み重ねで、気づくとリュックが重くなります。
もちろん、最低限の備えは必要です。
ただし、旅行先でほとんど使わないものまで持っていくと、移動のたびに負担になります。
ここで大切なのは、最悪、現地で買えば済むものに固執しすぎないことです。
「買うとお金がかかるから、家から持っていったほうがいい」と考えるのも自然です。
ただ、そのために荷物が増え、移動中の負担や疲労がたまってしまうと、せっかくの旅の質が下がってしまいます。
旅行そのものにお金をかけている以上、数百円から数千円の節約のために、旅全体の快適さを犠牲にするのは少しもったいないと思います。
むしろ、必要になったときだけ現地で買うという考え方は、少ない追加費用で大きな身軽さを得る方法でもあります。
荷物を減らすことは、ただ我慢することではありません。
旅の満足度を上げるために、負担を減らす選択でもあります。
① 着替えは何着まで?
旅行の荷物で一番かさばるのが衣類です。
特に海外旅行では、つい日数分の服を持っていきたくなります。
でも、ミニマルにするなら、基本は2〜3日分で十分です。
たとえば、
- トップス:2〜3枚
- 下着:2〜3セット
- 靴下:2〜3足
- 羽織もの:1枚
このくらいにすると、かなり荷物は軽くなります。
ポイントは、洗濯を前提にすることです。
旅行日数分の服をすべて持っていくと、荷物は一気に増えます。
ホテルで手洗いする、ランドリーを使う、数日分だけで回す。
この考え方にすると、長めの旅行でも荷物を増やさずに済みます。
そのためには、洗濯してすぐ乾きやすい素材を選んだり、ランドリー併設のホテルに泊まったりするだけでもかなり変わります。
もちろん、洗濯には手間もあります。
「旅行中に洗濯する時間がもったいない」「ランドリー代がかかる」と感じる人もいると思います。
そこは、何を優先するかで変わります。
服を多めに持っていけば、洗濯の手間は減ります。
一方で、荷物は重くなり、移動の負担は増えます。
反対に、服を少なくすれば、洗濯の手間は少し増えます。
その代わり、移動はかなり楽になります。
どちらが正解というより、自分が旅で何を大切にしたいかで選ぶのが大事です。
ただ、積極的に荷物を重くしたい人は少ないと思います。
だからこそ、無理のない範囲でどこまでミニマムにできるかが、旅を楽にする鍵になります。
服は「おしゃれ」よりも、まずは動きやすさと乾きやすさを優先したほうが楽です。
② スキンケア用品などは?
スキンケア用品や洗面道具も、意外と荷物が増えやすい部分です。
ここで大事なのは、普段使っているものを全部持っていかないことです。
旅行中に必要なのは、最低限で十分です。
- 歯ブラシ
- 洗顔
- 保湿
- 日焼け止め
- 常備薬
このくらいに絞ると、かなりコンパクトになります。
液体類は重くなりやすいので、小分け容器を使うか、旅行用サイズにするのがおすすめです。
また、ホテルにあるものや現地で買えるものは、無理に持っていかなくても大丈夫です。
特にシャンプーやボディソープなどは、こだわりが強くなければ現地対応でも問題ありません。
ただし最近は、アメニティを置いていないホテルもあります。
特に海外では、日本のホテルと同じ感覚で行くと、必要なものが部屋にないこともあるので、事前に確認しておくと安心です。
とはいえ、これも最悪は現地で買えばどうにかなるものです。
大事なのは、毎回迷わないように自分なりの旅行用セットを決めておくことだと思います。
私の場合は、国際線を利用する場合も考えて、液体類は基本的に100ml以下で揃えるようにしています。
今回は国内だから大きいサイズでもいい、今回は海外だから小さくする、というように毎回変えるのではなく、最初から一律にしておく。
そうすると、国内旅行でも海外旅行でも同じセットを持っていけばよくなり、準備がかなり楽になります。
歯磨き粉も同じで、家で使う大きめのものとは別に、旅行用として30g程度の小さいサイズを用意しています。
毎回詰め替えたり考えたりするより、旅行用の定番セットを作っておくほうが、結果的に荷物も準備もシンプルになります。
③ 財布は必要?
海外旅行では、財布も見直したほうがいいです。
普段使いの大きな財布をそのまま持っていくと、かさばりますし、管理もしにくくなります。
旅行中は、できるだけ小さくまとめるのが基本です。
- クレジットカード
- 少額の現金
- 身分証や予備カード
- 必要なら交通系カード
この程度で十分なことが多いです。
現金を大量に持つよりも、カード中心にして、必要な分だけ現金を持つほうが身軽です。
ただし、国や地域によっては現金が必要な場面もあるので、完全にゼロにはしないほうが安心です。
財布は「普段用」ではなく、旅行用の小さい財布に分けるとかなり楽になります。
④ ガジェットはどこまで持つ?
ガジェットも、持ち物が増えやすいポイントです。
スマホ、カメラ、充電器、モバイルバッテリー、ケーブル、変換プラグ。
便利なものを全部持とうとすると、すぐに重くなります。
基本は、スマホ中心で考えるのが一番シンプルです。
最低限なら、
- スマホ
- 充電器
- ケーブル
- モバイルバッテリー(※要検討)
- 変換プラグ
このくらいで十分です。
カメラやPC、タブレットなどは、旅行の目的によって判断します。
写真や動画を撮ることが目的なら必要ですが、観光や移動が中心なら、スマホだけでもかなり対応できます。
ガジェットは便利ですが、増えるほど充電管理も増えます。
「持っていくか」だけでなく、管理できるかも考えると失敗しにくいです。
また最近では、モバイルバッテリーの持ち込みルールにも注意が必要です。
個数が制限されたり、国や航空会社によっては認証表示がないものを持ち込めなかったりする場合もあります。
そのため、モバイルバッテリーを持っていく場合は、事前に航空会社や渡航先のルールを確認しておくと安心です。
私の場合は、これを機にモバイルバッテリーに頼りすぎない運用に変えました。
もちろん、長時間移動や電源が確保しにくい行程では持っていくこともあります。
ただ、最初から「モバイルバッテリーがあるから大丈夫」と考えるのではなく、スマホの残量を見ながら行動するようにしています。
逆に頼らないからこそ、早めに休憩したり、カフェやホテルで充電したり、無理な行程を避けたりするようになりました。
その結果、体力的にも余裕ができ、旅全体のペースも少し落ち着きます。
さらに、モバイルバッテリー本体だけでなく、それを充電するためのケーブルも減らせるので、荷物としてもかなり身軽になります。
ガジェットは便利ですが、増やせば増やすほど管理するものも増えます。
必要なときは持っていく。
でも、不要な場面では思い切って持たない。
そのくらいの余白を持ったほうが、精神的にも楽に旅ができると思います。
⑤ リュックの大きさは?
最後に、リュックの大きさです。
荷物を減らしたいなら、最初から大きすぎるバッグを選ばないことが大事です。
大きいリュックを持つと、空いている分だけ荷物を入れたくなります。
結果として、必要以上に重くなります。
短期旅行なら、20〜30Lくらいでも十分です。
数日〜1週間程度なら、洗濯前提で30L前後に収めることもできます。
大事なのは、容量よりも背負いやすさです。
- 背負って疲れにくい
- 荷物が取り出しやすい
- 機内持ち込みしやすい
- 歩いていて邪魔にならない
このあたりを基準に選ぶと、旅行中のストレスが減ります。
まとめ
旅行の目的は、荷物を運ぶことではありません。
目的地に行き、歩き、見て、感じることです。
だからこそ、荷物はできるだけ軽くしておいたほうがいいです。
持ち物を考えるときは、
- 実際に使うか
- 現地で代用できるか
- 重さに見合う価値があるか
この3つで判断すると、かなり整理しやすくなります。
荷物が軽くなると、移動が楽になります。
移動が楽になると、旅そのものに集中できます。
荷物を制する者は、旅行を制する。
少し身軽にするだけで、旅はかなり快適になります。